一般的には「調査を基に適切な補修工法を検討した報告書」を指します。
まず当社では、漏水事象を再発させないために「調査報告書」を基に以下の通り
① 施工範囲は? 【全面施工】か? 【部分施工】か?
② 各施工範囲の仕様は? 【耐久性】・【施工性】・【価格】なども比較して検討
③ 既存仕様との【仕様相性】や【施工確実性】なども検討
④ ②と③も含めて総合的に判断⇒工法決定
を行い、様々な可能性について検討をします。
必要に応じてテスト施工や再現実験も行います。
次に、ここで言う【価格】とは、補修工事にのみ係る費用を指すので、実際の工事には【仮設
費】【安全費】【管理費】【運搬費】【保証】等、様々な費用を総括しておかなければいけませ
ん。
しかし、業者によっては【工事費は安くて管理費が高い】とか【仮設費用が高くて管理費が安
い】など、工事監理の立場から見て甲乙の判断が付きづらい事がよくあります。
そこを【見積書】ひとつで判断するのは危険なことです。実際に何らかの事故が発生した際は
、「もっと安全費に費用があれば」とか「もっと工程に余裕があれば」なんてことが出てきます
。
お客様の立場からすれば「専門家に任せているのに」と思われるかもしれませんが、受注の基
準を【価格最優先】とすると、結果的に工事ミスや事故につながり、本来求めていた結果ではな
い大きなリスクを負うことにつながります。
しかし「高ければよい」と言うものでもありません。